【月間トピックス】2025年6月号

マンションの施工監理を請けて、今回の事例にぶつかりました。
今月は、廊下やベランダの床防滑シート張替えポイントをお知らせします。

防滑シートは、経年劣化の点で12~15年ごとの張替えをしているマンションも多いでしょう。
また、予算の関係で20年以上継続使用しているところもあります。
① 既存シートの糊は、しっかり除去すること。
② シート下地のアスベスト調査を行なうこと。

上の写真は、廊下の防滑シートを器械で剥がしています。

剥がした跡は、既存シートを張り付けた糊が残ります。この糊はスクレーパーなどでしっかり除去しなくてはいけません。

あるマンションの施工会社は、糊を残したままその上にカチオン材を塗って、シート下地としました。

糊跡は消えていますが、既存の糊が残置されています。それでは、下地材が躯体面から盛られていることになり、将来またシートを貼り替える際に禍根を残すことになりかねません。

そのため、塗られたカチオン材ならびに既存糊をすべて削り取ってもらいました。

平滑な下地ができたところで、シートを貼ってもらいました。

また、築年数にもよりますが、防滑シート下地にアスベストが含有されている場合があります。
今回はアスベストの中のクリソタイル含有されており軽度のレベル3での対応としました。